法定点検は、道路運送車両法に車の使用者への義務として規定されていますが、行わなくても罰則はありません。
ただ、実際には2年1度の車検の時期に法定24ヶ月点検が同時に実施されているため、車検を受けていれば同時に法定24ヶ月点検も受けているということになります。
法定12ヶ月点検については任意で行う必要があり、点検を受けてなくても罰則はありませんが、車の安全性を保ち、故障などのトラブルを未然に防ぐためにも受けておいた方が良いで
しょう。

法定点検と車検は一見似ていますが、それぞれの目的が異なります。
車検は、道路運送車両法で定められた保安基準を満たし、安全性が確保されているかを確認することが目的なのに対し、法定点検は、故障やトラブルを未然に防ぐための点検・整備を
行い、安全な走行や性能を維持することを目的としてします。
車検での必須点検項目は国によって定められており、その項目以外の箇所に不具合が生じていても車検には合格します。
法定点検では、車検の必須点検項目以外の箇所の点検を行い、車検では点検しない部品の劣化や不具合を発見できることもあり、車の安全性をより一層高めることができます。